歯を削らずに塗るだけでその日に白い歯|歯のマニュキュア「ホワイトコート」を解説
審美歯科のメニューの中でも「白い歯にしたい」という要望はとても高いニーズの一つです。
歯のマニュキュアともいわれる「ホワイトコート」についてあなたは知っていますか?
その日のうちに「白い歯になれる」と人気のホワイトコートについて分かりやすく解説しています。
ホワイトコートとは?

ホワイトコートとは「歯のマニュキュア」という呼び名のとおり、歯の表面へ白いプラスチック材を塗布し、光照射することでコーティングをするというジェルネイルのような方法で歯の色を改善することができる治療法です。
即効性に優れているため、「すぐに歯を白くしたい」という方に向いています。
ホワイトコートの安全性は?
ホワイトコートに使うコーティング剤は虫歯の治療にも使用されている材料と共通のものです。
コンポジットレジンの技術を応用した歯科専用のレジンを使用しているため、歯にダメージを与えることもなく安全性は高いです。
ホワイトコートは痛みがでる?
歯を削ったり、強い刺激を与えたりすることがないので、痛みがでることはほとんどありません。
ホワイトコートをした後は特別なケアが必要?
ホワイトコートを行ったからといって特別なケアをする必要は特にありません。
それまでどおり、歯ブラシや歯間ブラシやデンタルフロス等を問題なく使用できます。
しかし、「つまようじ」のようにとがったものはホワイトコートのコーティングを傷つけてしまう可能性があるため使用を避けることをおすすめします。
ホワイトコートの特徴

ホワイトコートの特徴について紹介します。
ホワイトコートの持ちはどのくらい?
ホワイトコートの持続性は、状況などによって個人差はあるものの約3か月程度と考えていただくと良いでしょう。
ホワイトコートの費用は?
ホワイトコートの費用は歯科医院によって異なりますが、1本あたりの相場は2,200~5,500円ほどとなっています。
本数が多くなるほど1本あたりの費用が安くなったり、本数ごとにセット価格を設定している歯科医院もあるようです。
またホワイトコートのリペアについては、30日間は無料としていたり、2週間以内に限って無料としていたりというように補償があるケースが多いです。
ホワイトコートの取り方は?
ホワイトコートは自分で除去することはできません。無理に剥がそうとすると歯を痛めてしまう可能性があるので、除去する際は歯科医院で行うようにしましょう。
除去にかかる費用は、施術した医院で除去するか他院で着けたものかによっても異なるようですが、1本あたり1,100~2,200円ほどとなっています。
ホワイトコートは銀歯や差し歯にも使える?
ホワイトコートは「銀歯」や「差し歯」の上からでも塗布できるので、使用可能です。
ホワイトコートは天然歯にはしっかりと接着するものの、金属やセラミックとは接着しないため専用接着剤を使用します。
天然歯と比較すると取れやすさがあるかもしれません。
テトラサイクリン歯もホワイトコートは可能?
テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリン系抗生物質の分泌によって茶色やねずみ色に変色してしまった歯のことをいいます。
テトラサイクリン系の抗生物質は黄色味を帯びた液体で象牙質のカルシウムを結合しやすい性質を持っているため象牙質である人間の歯に黄色味が色素沈着してしまうことで変色が起こります。
テトラサイクリン歯にもホワイトコートは効果的
結論からお伝えすると、テトラサイクリン歯にもホワイトコートは効果があります。
ただし、ホワイトコートはマニュキュアを塗布している状態で永遠に白さを保てるものではないため、時間がたつと剥がれてしまいます。
持続性はありませんが、即効性と効果は得られるでしょう。
ホワイトコートは誰でもできる?
妊娠中の方や1週間以内にホワイトニングの施術をされた方、重度の虫歯や歯周病がある場合などもホワイトコートが適さないことがあります。
虫歯や歯周病がある場合、ホワイトコートよりも治療を優先する必要があるからです。
また、歯列矯正中の方、矯正用マウスピースや歯ぎしり防止用マウスピースを使用されている方も施術できない場合があります。
ホワイトコートの治療の流れ

ホワイトコートの治療の流れを紹介します。
歯科医院によっても多少異なるかもしれません。
- カウンセリング
- 色を合わせと塗布する歯のクリーニング
- ホワイトコートの塗布
- コーティングによる仕上げ
- 調整及びアフター
ホワイトコートの治療を検討されている方は参考にしてみてください。
カウンセリング
ホワイトコートの施術が適応しているか、他の施術との違いなどカウンセリングを行います。
色合わせと塗布する歯のクリーニング
数種類のカラーの中から白さを選び、色合わせをしていきます。
ホワイトコートを塗布する歯をきれいにクリーニングして準備を行います。
ホワイトコートの塗布
ベースコートを塗り、色合わせで選んだ色のペーストを歯にのせていき紫外線を含まない光で照射して硬化します。
個々の歯や歯茎の状態によって器具やブラシを使い分け、厚みや形状を確認しながら丁寧に塗布していきます。
コーティングによる仕上げ
天然歯にはエナメル質による透明感やツヤがあるので、ホワイトコートにもツヤがでるように仕上げのコーティングを塗布して硬化させた後に専用の研磨剤で磨きます。
仕上げに輝きをプラスすることで、ツルツルとした質感や透明感のある白さに仕上がります。
調整及びアフター
必要であれば2週間~1か月程度でクリーニングを兼ねてコーティング状態のチェックを行うと、もし剥がれが発生していた場合リペアができるのでおすすめです。
1か月~3か月に一度リタッチなどのメンテナンスをすると理想の状態を長く維持するのに効果的です。
ホワイトコート施術後に注意すること
ホワイトコートの施術後には以下のことに注意しましょう。
色の強い飲食物を避ける
施術後から3日程度は色素の強い飲食物(カレー、コーヒー、紅茶、たばこ、赤ワインなど)は変色を招く可能性があるため、避ける方が良いでしょう。
フッ素入り歯磨きがおすすめ
ベースコートに「表面処理フッ化ナトリウム」が配合されているホワイトコート剤の場合、フッ素入りの歯磨き粉を使用することをおすすめします。
ホワイトコートのメリット

ホワイトコートには以下のようなメリットがあります。
歯を削らずにできる
歯を削らずに歯を白くすることができることはもちろん、ピンポイントに特定の歯だけを白くすることもできます。
そのため、銀歯や変色してしまった歯など特定の歯の色味に悩んでいる場合などに良いでしょう。
一度の施術で即日完了
ホワイトコートは歯の上から塗布してコーティングするだけなので、施術の時間も短時間で終えることができます。
一度の施術で白い歯を手に入れられるので忙しくて通院が難しい方や何度も通院したくない方に向いているでしょう。
色調が豊富にある
色調が豊富にあるので、好みの白さを選ぶことができます。
部分的に白くしたい場合や特定の歯だけを白くしたい場合にも極端に白くなりすぎず、他の歯に合わせた色味を選ぶことができるでしょう。
コーティング剤を組み合わせることができるので、銀歯や人工歯の上塗りをする際にも白さの色合いを微調整することが可能です。
適度な強度
ホワイトコートは薄い層で歯の色調改善をするために特長的なモノマー組成により「強くてしなやか」な高強度で低弾性率な材質です。
そのため、日常生活において適度な強度を保ち、欠け難くありつつも除去はしやすいつくりとなっています。
身体への負担が少ない
歯を削らないことに加え、先述のとおり施術の時間が短くて済むこともあり身体的負担が少ないのもメリットです。
ホワイトコートのデメリット

メリットが多いホワイトコートにもデメリットがあります。
ホワイトコートのデメリットは以下のとおりです。
永久ではない
先述のとおりホワイトコートの持続性は永久的ではありません。
効果は一時的であるため約3か月ほどで少しずつ剥離して元の歯がでてくるでしょう。
そのため、長期間歯の白さを維持したい場合には継続的にホワイトコートを施術するかホワイトニングやセラミックなどの別の施術を検討する必要があります。
コーティング剤による厚みがでる
歯を削らないで歯の上に色を重ねているためコーティング剤を塗布した分、歯に厚みが出ることは避けられません。
口腔内は敏感なので、唇や頬の内側など触れるところに厚みによる違和感を感じることがあります。
次第に慣れて気にならなくなることがほとんどですが、はじめのうちは気になるかもしれません。
塗れる箇所に制限がある
ホワイトコートは咬合面には使用不可です。
なぜなら、ホワイトコートは歯を削ることなくコーティングを施すため、上下の歯が噛みあう面に塗布すると厚みなどの影響により噛み合わせに支障がでてしまうからです。
ホワイトコートとホワイトニングの違い

歯の「ホワイトニング」とは歯を漂白することを指しており、歯そのものを白くする治療です。
歯を白くする治療の中では「ホワイトニング」を選択する方がもっとも多いといえます。
ホワイトニングで理想の「白い歯」を実現するまでには継続的なホワイトニングが必要であり、施術には痛みが伴う場合もあります。
その点、ホワイトコートであれば1日の施術で白い歯を手に入れることができ、痛みもさほど感じません。
持続時間はホワイトニングが圧倒的ですが、「すぐに白い歯にしたい」という場合には「ホワイトコート」の方がニーズに合うでしょう。
ホワイトコートとビューティーコートのちがい
ホワイトコートもビューティーコートも歯面を一層コーティングすることによって、歯を白く見せる施術ができる審美修復のツールです。
どちらも1日で処置を終えることができる上、コーティングを除去することで元に戻すこともできます。
この2つの違いはメーカーの違いで、使用や効果についてはほとんど違いはありません。
ホワイトコート 歯科医院と市販品のちがい
市販されている歯を白くするマニュキュアは、セルフでできるため手軽に行えるところがメリットだといえます。
しかし、セルフでマニュキュアを行う場合には歯科医院で行うように塗布前のクリーニングが専門的な機械でできません。
汚れや細菌が取り切れないまま塗布してしまう可能性があるので、虫歯のリスクが高まる危険性があります。
安心のためにも歯のマニュキュアは歯科医院で行うことをおすすめします。
ホワイトコート以外の歯を白くする方法

ホワイトコート以外にもホワイトニングなど歯を白くする審美歯科の方法はいくつかあります。
ほかの治療法について解説します。
ホワイトニング(漂白・ブリーチング)
ホワイトニングは歯に薬剤を使用することによって漂白していく治療方法です。
ホワイトニングの種類には歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類があります。
ダイレクトレジンボンディング
ダイレクトレジンボンディングとは、歯の表面にセラミックの粒子を含む樹脂の「ハイブリッドセラミックス」を塗って、固める方法です。
これは奥歯の詰め物や前歯の隙間を埋める際に行われる治療法でもあります。
ラミネートべニア
ラミネートべニアとは、前歯の表面を0.5ミリほど削って、そこへセラミックで作った薄い板のようなものを貼り付ける治療法です。
これは歯の色だけでなく、歯の形もキレイに整えることができます。
ただし、歯を削ってしまうところがデメリットです。
セラミッククラウン
セラミッククラウンとは、歯の表面全体を削って、そこへセラミックの歯を被せる方法です。
オールセラミック治療の場合は裏側まですべてセラミックを用いて作るため、とっても自然な仕上がりになります。
審美的に優れた仕上がりにはなりますが、歯の表面を全体的に削ってしまうところがデメリットです。
歯へのダメージが大きい
クリーニングやホワイトコートに比べるとこれらの方法は、歯のダメージと天然歯の削る量が多くなるデメリットがあります。
しかし、クリーニングでは歯の汚れを落とすことはできても歯を白くすることはできません。
歯へのダメージをできるだけ抑えて白い歯を実現させるのは「ホワイトコート」と「ホワイトニング」といえるでしょう。
希望にあった方法で白い歯を叶えましょう

審美歯科の中でも即効性のあるホワイトコートの特徴について解説してきました。
白い歯は好印象なイメージを与えることができます。
ホワイトコートは持続性はありませんが、1回ですぐに白い歯を叶えることができるので、ここぞという場面の時のためにこういった方法があることを知っておくと良いでしょう。
歯を白くする方法は複数の方法があるので、希望にあった治療法を選択することをおすすめします。









