PMTCは保険適用外だから費用対効果が低い?デメリット3つを解説
PMTC(=professional mechanical tooth cleaning)は、歯のプロによる機械清掃で、健康的な白い歯を手に入れられます。
PMTCは保険適用外で費用が高くなることから、「費用の割に効果が低いのではないか?」「安い保険内クリーニングや、ホワイトニングのほうがいいのではないか」といわれることもあるようです。そこでこの記事では、PMTC費用対効果が低いのか?メリット・デメリットを含めた下記4つについて詳しく解説していきます。
この記事を読むとわかること
- PMTCとは
- PMTCのメリット・デメリット
- PMTC・スケーリング・ホワイトニングの違い
- PMTCがおすすめな人
PMTCは効果がないからする意味がないというのは本当か?

PMTCは、ほかのクリーニング方法に比べて費用が高く、ホワイトニングと比較したときに満足いく結果が得られないといわれることがあります。しかし、PMTCの内容やメリット・デメリットを把握して施術を受けると、満足いくクリーニングが受けられるでしょう。
まずは、PMTCについて特徴やメリット・デメリットを解説していくので、歯のクリーニングを検討している人はチェックしてみてください。
PMTCとは
「PMTCの名前は聞いたことがあるけど、実際はどのようなことをするのかイマイチ分かっていない」という人は多いでしょう。
PMTCは、歯科医師や歯科衛生士による機械での歯面清掃のことです。歯ブラシで磨くよりもしっかりとプラークを除去できるので、虫歯や歯周病予防に高い効果を発揮します。
特徴
PMTCは、普段のデンタルケアでは取り除ききれない歯石を除去し、歯の再石灰化を促進する高濃度フッ素を塗布するため、虫歯を効果的に防げます。磨き残しのチェックも行うので、磨き足りない部分や虫歯になりやすい歯がわかり、歯磨きの見直しにも役立つでしょう。
歯面クリーニング後は、汚れが再付着しないように歯を研磨するので、ツルツルの白い歯になれます。
施術の流れ
PMTCはまず歯の染め出しをして、歯ブラシの癖や虫歯になりやすい場所をチェックします。その後、歯石や着色を除去し、汚れの再付着を防ぐために歯面を研磨します。
歯の汚れ具合で施術にかかる時間は異なりますが、おおよそ30分~60分程度ですべての工程が終了するでしょう。
- 磨き残しの染め出し
- 歯石の除去
- 着色の除去
- 歯面を研磨
- 高濃度フッ素を塗布
費用
PMTCは基本的に自費診療のため、クリニックごとに設定価格が異なります。費用の相場は8,000円~15,000円といわれていますが、安いクリニックでは5,000円代で施術が受けられることもあるようです。
治療を受ける前に費用面や施術内容をしっかり説明してもらい、納得した上でクリーニングを受けましょう。
PMTCのデメリット

PMTCのデメリットとして費用面を挙げる人が多いですが、ほかにも以下3つのデメリットがあります。
- 基本的に自費診療になる
- 歯に痛みを感じる場合がある
- 歯茎が傷つくことがある
PMTCのデメリットとその理由を合わせてくわしく説明していきます。PMTCを受けるか検討している人は、デメリットとメリット両方を理解したうえで治療を受けるか考えましょう。
基本的に自費診療になる
PMTCは定期的に歯科医で治療を受けていて、歯周病などの診断を受けると保険適用で施術を受けられます。しかし、基本的に予防歯科は保険適用外の治療になるので、ほとんどの場合は自費診療で施術を受けなくてはいけません。
費用を抑えて歯のクリーニングをしたいという人には、大きなデメリットになるでしょう。
歯に痛みを感じる場合がある
PMTCで歯石取りをすると、知覚過敏によって歯に痛みを感じることがあります。しかし、知覚過敏による歯の痛みは一時的なもので、一週間程度すると治まることが多いです。
万が一痛みが治まらない場合は、治療を行った歯科医に相談してみましょう。
歯茎が傷つくことがある
PMTCは、歯と歯茎の境目や歯周ポケットについた歯石もしっかりと取り除きます。その際に器具が歯茎に当たると、歯茎に傷がつくこともあります。
歯周病が進行した状態で歯茎に傷がつくと、歯原性菌血症になってしまうこともあるので注意が必要です。
PMTCのメリット

PMTCのメリットとしては、以下の3点が挙げられます。
- 虫歯や歯周病が予防できる
- 自然な白い歯になれる
- 口臭を予防できる
虫歯や歯周病が予防できる
歯科医でPMTCをおすすめする一番のメリットとして、効果的に虫歯や歯周病を予防できることにあります。虫歯や歯周病になってしまうと、PMTCを受けるよりも多くの治療費がかかり、治療が終了するまで毎週のように通院しなくてはいけません。
PMTCの施術を定期的に受けていれば、虫歯や歯周病になるリスクを下げ、高齢になっても自分の歯を20本以上残せる可能性が高まります。
自然な白い歯になれる
PMTCは、歯面についたプラークや着色を落とし、汚れが再付着しないようにツルツルに研磨します。自分が本来持っている白い歯を維持できるので、歯の黄ばみや着色に悩んでいる人におすすめです。
ただし、歯の色は人によって異なるため、もともとの歯の色が黄みがかっている場合、ホワイトニング効果を期待してPMTCを受けると満足いかない結果になるかもしれません。
口臭を予防できる
口臭の原因はいろいろありますが、その代表的なものは歯周病です。歯周病によって歯周ポケットが深くなり、その中で細菌が増加すると、口臭のもととなる硫化水素やメチルメルカプタンが作り出されます。
PMTCでプラークを除去し歯周病を予防することは、口臭を予防することにもつながるのです。
PMTCは歯や歯茎の健康を守るのに効果的!
予防歯科は保険が適用できないので、PMTCは自費診療になってしまいますが、歯や歯茎の健康を守るのに効果的なクリーニング方法です。歯の着色が気になるといった場合にも対応できるので、健康で白い歯になりたいという人に最適です。
ただし、歯茎に傷ができる可能性もあるので、注意点をよく理解した上で施術をお願いしましょう。
PMTC・スケーリング・ホワイトニングの違い

これまでこの記事を読んできて、「PMTCよりもスケーリングやホワイトニングのほうがいいのではないか?」と思った人もいるでしょう。そこで、PMTCとスケーリング・ホワイトニングの違いをくわしく解説します。
簡単に3つの違いが知りたい人は、下記の表を参考にしてみてください。
| PMTC | スケーリング | ホワイトニング | |
|---|---|---|---|
| 効果 | プラークを取り除く | 歯石を取り除く | 歯を白く漂白する |
| 費用 | 8,000円~15,000円 | 3,000円~4,000円 | 12,000円~80,000円 |
| 通院頻度 | 3か月~4か月に1回 | 3か月~6か月に1回 | 1週間~2週間に1回 |
プラークと歯石の違い
プラークとは、歯面や歯と歯の隙間にできる細菌の集合体のことで、白くネバネバとしているので、うがいでは落とせません。
プラークがカルシウムやリンと結びつくと再石灰化し、歯石になります。
プラークは歯ブラシや歯間ブラシで簡単に取り除けますが、歯石になってしまうと自分で除去するのが困難になります。
無理に歯石を取り除こうとすると、歯や歯茎を痛める原因になるので辞めましょう。
PMTC
プラークは歯磨きをすると取り除けますが、歯ブラシが届きにくい部分や歯磨きの癖によっては、どうしてもプラークが残ってしまう箇所があります。
PMTCでは、染め出しをして磨き残しが多い場所を確認し、残っているプラークや歯石を除去します。
1回の治療ですべての歯をクリーニングできますが、時間が経つとプラークが付着しやすくなるため、3か月から4か月に1回程度繰り返し治療を受けるのがおすすめです。
スケーリング
スケーリングとは、スケーラーで石灰化した歯石を取り除くことです。
保険適用のスケーリングは1度に治療できる範囲が決まっているため、すべての歯を治療するために2回から3回程度通院しなくてはいけません。
また、時間が経つと歯石がたまってきてしまうため、3か月から6か月に1回程度繰り返し治療を受けるのがおすすめです。
ホワイトニング
ホワイトニングは歯についた着色や黄ばみを分解して、もともとの歯の色よりも白くする治療のことです。
ホワイトニングでは汚れを落とせないため、事前にクリーニングや虫歯治療を行っておく必要があります。
ホワイトニングの種類によって通院頻度は異なりますが、オフィスホワイトニングの場合、1週間から2週間に1度治療を行い、その後は歯の白さを維持するために3か月に1度程度の通院するのがおすすめです。
PMTCがおすすめな人
PMTCは虫歯や歯周病予防として、多くの人におすすめできる治療方法ですが、費用面や効果などから、他のクリーニング方法やホワイトニングなどを検討している人もいるでしょう。最後に、どの治療方法にするか悩んでいる人に向けて、PMTCの治療がおすすめな人をくわしく解説していきます。
以下の5つの項目のうち、どれか1つでも当てはまる項目がある人はPMTCの実施を前向きに検討してみてください。
- 虫歯や歯周病を予防したい人
- 歯の着色が気になる人
- 口臭が気になる人
- ブリッジや被せ物をしている人
- 歯科矯正を受けている人
虫歯や歯周病を予防したい人
虫歯になりやすい人や、歯茎が弱いと感じている人、口腔内の健康に気をつかっている人には、PMTCがおすすめです。厚生労働省と日本医師会では、80歳になったときに自分の歯を20本以上残すことを目標に掲げています。
歯がなくなる原因の大半は虫歯や歯周病によるものなので、PMTCでプラークコントロールを行いホームケアにも気をつけると、虫歯や歯周病のリスクを下げ、高齢になっても自分の歯で楽しく食事が取れるでしょう。
歯の着色が気になる人
PMTCはコーヒーなどの着色や歯のヤニ汚れを除去して、もともとの白く健康的な歯を取り戻せます。
もともとの歯の色より白くはならないので、加齢によって歯の黄ばみが気になる人やもとの歯よりも白くしたい人は物足りなく感じるかもしれません。しかし、知覚過敏でホワイトニングは心配という人や、ダメージを与えずに歯を白くしたいという人にはおすすめです。
口臭が気になる人
ブラッシング不足で歯にプラークがついていたり、虫歯や歯周病になっていると、口臭の原因になります。PMTCはプラークを除去しコントロールすることで虫歯や歯周病を防ぐため、口臭対策にも効果を実感できるでしょう。
口臭の原因
口臭の原因は、以下の5つに分類されます。
- 生理的口臭
- ホルモンバランスの変化
- 加齢臭
- 民族臭
- その年代特有の臭い
- 食べ物や嗜好品が原因の口臭
- にんにく
- アルコール
- コーヒー
- たばこ
- 病的口臭
- 鼻やのどの疾患
- 呼吸器疾患
- 消化器疾患
- 糖尿病
- 肝臓疾患
- 口腔トラブル
- ストレスが原因の口臭
- 心理的口臭
ブリッジや被せ物をしている人
虫歯治療を行いブリッジや被せ物をしていると、歯ブラシでは届きにくい箇所が増えるため、プラークが通常よりも残りやすい状態になっています。そのまま放置してしまうと、虫歯が再発したり、ブリッジや被せ物に近い歯が虫歯になってしまうことがあるので注意が必要です。
PMTCを定期的にしていると、ブリッジや被せ物周囲の虫歯も予防できます。
歯科矯正を受けている人
ワイヤー矯正をしているとブラッシングがしづらくなってしまうため、虫歯になりやすくなります。せっかく矯正によって歯列をきれいに整えても、虫歯ができてしまうと台無しですよね。
定期的にPMTCを受けることで虫歯を予防できるので、歯科矯正を受けている人もPMTCを検討してみてください。
歯や歯茎の健康を保ちながら白い歯を目指したい人にはPMTCがおすすめ

PMTCは自費診療のため、費用面から悪い口コミもありますが、虫歯や歯周病を予防して、健康的な白い歯を維持するのに最適な治療方法です。虫歯や歯周病は、心筋梗塞や脳梗塞・動脈硬化・肥満といった全身性疾患の原因となることもあるため、虫歯や歯周病を予防することで、病気にかかるリスクも下げられます。
健康寿命を延ばし、イキイキとした老後を過ごすためにも、PMTCで虫歯や歯周病を予防して、健康な歯を保ちましょう。









