テトラサイクリン歯とは?ホワイトニングの副作用も詳しく紹介
丁寧に歯磨きをしていて、コーヒーの飲み過ぎを控えタバコを吸っていなくても、なぜか歯の色が「茶色」「ねずみ色」で悩んでいる方がいます。
その歯は「テトラサイクリン歯」と呼ばれるものです。
風邪薬のシロップなどに使われている、抗生物質の大量摂取が原因と言われています。
この記事では、テトラサイクリン歯や、歯の黄ばみに効果的なホワイトニングとその副作用について詳しく解説していきます。
テトラサイクリン歯とは?
テトラサイクリン歯とは、テトラサイクリン系抗生物質の分泌で茶色やねずみ色に変色した歯です。
0〜12歳の歯が形成される時期にテトラサイクリン系抗生物質を過剰摂取すると、副作用として変色したり、縞模様が歯の表面に浮き出たりします。
歯がねずみ色の理由とは?

昭和40年代、日本で風邪薬として使用されていたシロップには、テトラサイクリン系抗生物質が大量に使われていました。
現在20代後半〜40代で、ねずみ色の歯になっている方は、幼少期に風邪薬シロップを頻繁に使用していた可能性があります。
1962年には歯に対する副反応が報告されたため、その後は妊婦や幼児への使用を控えるようになりました。
ただし全面禁止されているというわけではありません。
最近では2012〜2013年に流行したマイコプラズマ肺炎の服用薬として、テトラサイクリン系の抗生物質が使用されています。
テトラサイクリン系抗生物質で歯が変色する理由は「沈着」
テトラサイクリン系抗生物質は黄色味を帯びた液体で、象牙質のカルシウムと結合しやすい性質を持っています。
人間の歯は象牙質ですので、黄色味がそのまま沈着してしまうのです。
さらに、テトラサイクリン系抗生物質は、紫外線が当たることによって色素沈着を引き起こします。
そこで黄色味が濃くなり、ねずみ色にまで変色するのです。
テトラサイクリンはホームホワイトニングできる?

テトラサイクリンは、ホームホワイトニングでケアできます。
しかしホームホワイトニングでは低濃度の液剤を使用するため、どうしても即効性は得られません。
また変色しているだけではなく歯の表面に縞模様が浮き出ている場合、一時的に縞模様が目立つ可能性があります。
ただし、まったく効果がないわけではなく、時間をかけてケアをすれば、縞模様を含む変色をゆっくりと白くすることができます。
テトラサイクリン歯にマニキュアは有効?
口の中に入れても無害なティースアートとも呼ばれているマニキュアは、歯を削ることなくテトラサイクリン歯を白くする効果が期待できます。
ただしホワイトニングや歯を削る治療とは異なり、数日〜数ヶ月でマニキュアのコーティングが剥がれおちて、元の色に戻ってしまう点がデメリットです。
また、縞模様など歯の表面に凹凸があると、きれいに塗ることがむずかしく、かえって印象の悪い歯に仕上がる可能性もあります。
歯を削ったり、セラミックにしたりする場合、元に戻すことはできませんので、施術をする前にマニキュアで白い歯の印象を試してみるのがおすすめです。
テトラサイクリン歯の治療方法

テトラサイクリン歯の治療方法は、以下のとおりです。
- ラミネートベニア
- ダイレクトボンディング
- デュアルホワイトニング
それぞれの治療方法を解説します。
ラミネートベニア
ラミネートベニアとは、歯の表面を薄く削ってから、削った部分に歯と同じ色の薄い板を貼り付けて、変色や縞模様を改善する治療方法です。
かつては歯を大きく削ってクラウン(被せ物)をつけて歯の変色を改善するのが一般的でした。
しかし歯の神経を傷つけたり、歯の寿命を短くしたりするデメリットがあったのです。
その点、ラミネートベニアは表面を0.3〜0.5mm削るだけでよく、元の歯を健康な状態で残せます。
ダイレクトボンディング
ダイレクトボンディングとは、「レジン」と呼ばれるプラスティック素材を歯の表面に塗ることで変色や縞模様を改善する治療方法です。
レジンには虫歯治療の後に使う安価な銀色のタイプもありますが、金属アレルギーを起こすリスクがあり、見た目が悪いというデメリットもあります。
セラミックを配合したレジンを使えば、十分な強度を保ちつつ、自然な見た目に仕上げることが可能です。
そのため自費診療でダイレクトボンディングを検討するのも良いでしょう。
デュアルホワイトニング
デュアルホワイトニングとは、「オフィスホワイトニング」と「ホームホワイトニング」を融合して、歯の変色と縞模様を改善する治療方法です。
それぞれのホワイトニングを単体でおこなうよりも、短期間で真っ白な歯を手に入れられるため注目されています。
患者が希望するのであれば、元の歯よりも白い「040」と呼ばれる色までホワイトニングが可能です。
特に効果を実感したい方は最適な手段と言えるでしょう。
LEDホワイトニングの副作用とは?
LEDホワイトニングは、過酸化水素の薬剤を使ったりLEDのフラッシュ施術を行ったりするため、2つの副作用が懸念されます。
1つめは、ホワイトニング剤を塗ったことで歯の表面のエナメル剤が脱灰して、知覚過敏の状態になることです。
2つめには、酸性のホワイトニング剤によって、歯の表面のカルシウムが溶けて一時的に歯が弱くなることが挙げられます。
ただし、どちらの副作用も一時的なもので、時間の経過とともに歯の状態は元に戻るため安心です。
テトラサイクリンの副作用とは?
テトラサイクリン系の薬剤には、以下の有害作用が懸念されています。
- 消化管障害
- 偽膜性大腸炎
- カンジダ症
- 光線過敏症
- 小児における骨及び歯への影響
- 脂肪肝
- 前庭機能障害
いずれも悪心・嘔吐・下痢・日焼けなどの副作用を引き起こす原因と言われています。
歯の表面が荒れやすい
オフィスホワイトニングには過酸化水素が含まれた薬剤を使用するため、歯の表面にある保護膜を溶かしてしまい、一時的に歯の表面が荒れやすくなります。
原則24〜48時間ほどで保護膜は元通りになるでしょう。
しかしその間に強く歯を擦ったり刺激物を食べたりすると、アフタートラブルの原因になるため要注意です。
知覚過敏になりやすい
ホワイトニング剤では、知覚過敏を引き起こすケースが報告されています。
オフィスホワイトニングで使用する薬剤は、ホームホワイトニングで使用する薬剤よりも濃度が高いため、歯の神経部分に刺激を与える可能性が高いです。
時間の経過とともに知覚過敏の症状はなくなりますので、治療直後は安静にしましょう。
歯のヒビが広がる
歯の状態が悪い方やもともと歯が弱い方が濃度の高いホワイトニング剤を使うと、歯のヒビが広がる可能性があります。
虫歯や歯周病など歯のトラブルを抱えている患者は、治療を終えてからホワイトニングを行うのが一般的です。
歯のことで心配な部分があれば、カウンセリング時に医師へ相談しておくと安心です。
テトラサイクリン歯について理解しよう
この記事では以下について紹介しました。
●テトラサイクリン歯とは、歯の表面が変色したり縞模様が浮き出たりしている症状を指す
●歯がねずみ色になるのは、テトラサイクリン系抗生物質の大量摂取が原因と言われている
●テトラサイクリン歯はホームホワイトニングで改善できるが、効果を実感するためには時間がかかる
●テトラサイクリン歯はマニキュアでも改善できるが、一時的な効果しかないため、長期的な視点で考えると向いていない
●テトラサイクリン歯の治療方法には「ラミネートベニア」「ダイレクトボンディング」「デュアルホワイトニング」の選択肢がある
●東京でテトラサイクリン歯のホワイトニングを受けるのなら「ホワイトホワイトデンタルクリニック」「丸の内帝劇デンタルクリニック」「銀座並木通り歯科」がおすすめ
●LEDホワイトニングの副作用として、知覚過敏や歯が弱くなると指摘されているが、どちらも時間の経過とともに回復する
●テトラサイクリンの副作用には、悪心・嘔吐・下痢・日焼けなどがある
●パールクチュールのホワイトニング効果は弱いが、日常使いする分には十分である
●歯のホワイトニングの副作用には「歯の表面の荒れ」「知覚過敏」「歯のヒビ割れ」などがある
ホワイトニングは保険が適用されないため自費治療になりますが、半永久的な効果が続くものもあるのでおすすめです。
幼少期に使用していた抗生物質による変色に悩んでいる方は、ホワイトニングを検討してみてください。









