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PMTCは保険適用or保険適用外?費用や手順とは

歯科医院で行われるPMTCは、保険適用になる場合と、保険適用外になってしまう場合があります。
本記事では、「どのようなケースで保険適用内になるのか、保険適用外になるのか」について解説します。
また、PMTCの費用や詳しい手順、メリット・デメリットも合わせて解説します。

PMTCとは

PMTCとは

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科医師や歯科衛生士が専門的な機械を使って行う歯のクリーニングのことです。

  • professional=プロフェッショナル、専門的
  • Mechanical=メカニカル、機能的
  • Tooth=歯
  • Cleaning=クリーニング

歯面の清掃や研磨をして、虫歯や歯周病になりにくい口腔環境を整えていきます。

PMTCは保険適用されるのか

PMTCは保険適用されるのか

PMTCは保険適用される場合と、保険適用外になる場合があります。
保険適用されるケースと保険適用されないケースの違いは、PMTCの目的による違いです。

保険適用されるPMTC

歯周病などの病気の治療が目的のPMTCは、保険適用となります。
保険適用のPMTCが受けられるのは、保険医療機関として厚生労働大臣から指定された医療機関に限定されます。
定期健診でのPMTCが保険適用となる可能性があります。

保険適用されないPMTC

予防や審美目的の場合のPMTCは保険適用外となってしまいます。
着色汚れがついているという場合は、治療ではありませんので自由診療です。

PMTCの必要性

PMTCの必要性

PMTCの必要性、メリットは以下の点が挙げられます。

  1. 虫歯の予防ができる
  2. 歯の質を強化する
  3. 歯周病の予防になる
  4. 口臭予防になる
  5. 歯を白くできる
虫歯の予防ができる

PMTCではバイオフィルム(ヌメヌメした汚れ)を除去し、歯茎の中のプラークも綺麗にできるので、良い口腔状況を保てるようになります。

毎日の歯磨きやデンタルケアをしっかりとされている方でも、お口の中の汚れが溜まってしまうものなので、定期的な検診でお口の中を綺麗にしましょう。

歯の質を強化する

フッ素が虫歯予防に効果があるというのは、多くの方が認識しているのではないでしょうか。
フッ素は歯から溶けたカルシウムやリンの再石化を促す作用や、歯の表面を強くして、虫歯になりにくい歯にするようなサポートをしてくれる働きがあります。
PMTCでは、最後にフッ素を塗るので、歯そのものの質を強化できます。

歯周病の予防になる

歯周病の最も大きな原因は、歯垢です。
歯周病の原因となる歯垢を取り除いていきますので、歯周病予防にもなります。
歯茎や歯を支える骨が溶けてしまう炎症性疾患です。
放っておくと歯を失う原因となりうる病気で、日本人が歯を失う原因の1位が歯周病ともいわれています。

口臭予防になる

口臭は、以下のような口の中の環境が大きく影響しています。

  • 歯周病
  • 虫歯
  • 歯石・歯垢
  • プラスチックの人工歯
  • 被せた金属の腐敗

PMTCを定期的に受ければ、これらの原因を取り除いたり改善したりできるため、口臭予防が可能です。
被せ物が気になる場合も歯科医院で確認してもらえば、劣化の状況確認もできます。

歯を白くできる

PMTCは、歯の着色汚れも除去できます。
お茶やコーヒー、ワインなどの飲み物、カレーやチョコレートなどの着色汚れは普段の歯磨きでは落としにくい汚れなので、PMTCで落としてもらいましょう。
PMTCはホワイトニングではありませんので、元々の歯の白さ以上の白さは求められません。

PMTCのデメリット

PMTCのデメリット

メリットが多く挙げられるPMTCですが、デメリットがないわけではありません。

  • 出血や痛みを伴う場合もある
  • 自費診療の場合は高額になる
出血や痛みを伴う場合もある

PMTCを受けた際に、知覚過敏のような痛みを感じたり、歯茎が傷ついてしまう場合もあります。
特に重度の歯周病の方は、血液の中に細菌が入り込んでしまう「歯原性菌血症」になってしまう可能性もあります。
歯肉炎や歯周病がある方は注意が必要ですし、適切な治療を受けるためにも普段からケアをきちんとしておくことが大切です。

自費診療の場合は高額になる

歯周病などの診断がなく、自費診療でPMTCを受ける場合には費用の問題もあります。
自由診療になると各クリニックで自由に料金を設定できますので、値段には差がでてきてしまいます。
目安としては、60~90分のクリーニングで6,000円~20,000円程度と幅があります。
さらに高額なクリニックもありますので、値段だけで判断をせずに詳しい内容も確認するようにしましょう。
保険適用になる場合は、2,000円~4,000円程度となります。

PMTCの手順

PMTCの手順

PMTCの手順をご紹介します。
クリニックによって違いがある場合もありますので、詳しい内容は各クリニックにお問い合わせください。

  1. 染め出しで磨き残しをチェック
  2. 歯石の除去
  3. 着色汚れを落としてクリーニング
  4. 研磨する
  5. フッ素を塗る
染め出しで磨き残しをチェック

まずは染めだしなどを使って、歯の磨き残しをチェックします。
自分の歯磨きで磨き残しが多くなっている箇所を確認し、必要があれば歯磨きの指導も行ってもらいます。

染め出しの薬剤について

染め出しの薬剤は、歯垢のタンパク質と多糖類が結合すると、色がつくという仕組みです。
錠剤タイプや液体、ジェルなど形状は種類があり、ドラッグストアなどで購入できるタイプもあります。

衣服につくと取れにくいので、飛び散ったりしないよう取り扱いに注意しましょう。
完璧に磨いていても磨き残しは出てしまうものなので、歯磨きな苦手な箇所を探すような気持ちで、普段の歯磨きに生かせるようにしましょう。

歯石の除去

歯石を除去する、スケーリングという作業に入ります。
スケーラーという専用の器具で、歯についている歯垢や歯石を綺麗に落としていきます。

普段の歯磨きでは落とせない汚れも綺麗に落とせますが、歯の根元についた歯石をとる際に出血する場合もあります。

スケーリングとは

スケーラーという専用の器具には種類があり、パワーや使用部位が違います。
代表的なスケーラーは、以下の3種類です。

  • 超音波スケーラー…前歯から奥歯まで幅広い部分に使用可能
  • 手用スケーラー…超音波を出すのでパワーがあり、歯冠部の汚れを取るのに適しています
  • エアースケーラー…圧縮空気によって振動する機械で、痛みが少なく不快感なく治療できる
着色汚れを落としてクリーニング

フロスやチップなどで、歯の表面についた飲食物による着色や、歯と歯茎の間の着色汚れを落としていきます。
自分で歯や歯茎を一生懸命磨こうとすると、歯茎が傷ついてしまう危険があるので、注意してください。

歯科医院では専用のパウダーを吹きかけたり、ポリッシャーと呼ばれる機械で優しくケアをしたりします。

研磨する

研磨とは、歯を傷めずに磨いていくことです。
汚れの再付着を予防するためにも、歯の表面を1本づつ丁寧に研磨していきます。

研磨して歯のわずかな凹凸を滑らかに整え、歯垢の蓄積を防ぐ上に、ステイン除去の効果もあります。

フッ素を塗る

最後にフッ素を塗って、歯質の強化を目指します。

フッ素を塗った後30分は歯に作用するために必要な時間なので、飲食やうがいは控えるように注意しましょう。

ただし、フッ素は絶対に虫歯にならない魔法の薬ではありませんので、毎日の歯磨きを徹底してください。

子供のPMTC

子供のPMTC

PMTCは年齢関係なく受けられるケアで、子供でも問題なく受けられます。
乳歯は永久歯と比べると柔らかく、酸に弱いという特徴があり、虫歯には特に注意が必要です。

また子供は大人のように上手に痛みを訴えられず、気付いた頃には虫歯が進行していたというケースもあります。
何歳から始めるのか、というよりも、定期的に適切なケアを続けていくのが大切です。

PMTCの頻度

一般的な目安としては、3ヶ月~4ヶ月に1回のペースです。
歯や歯肉の強さや細菌の状況、唾液の量など個人差がありますので、気になる場合は医師にご相談ください。

定期的なPMTCと毎日のホームケアを併用し、健康的な口腔環境を整えていきます。

PMTCがおすすめの人

PMTCがおすすめの人

PMTCはどなたでも受けられますが、以下のような方におすすめです。

  1. 虫歯や歯周病を予防したい
  2. ブリッジや被せ物、矯正装置がある
  3. 歯の黄ばみが気になっている
虫歯や歯周病を予防したい

先述した通り、PMTCは虫歯や歯周病の予防に大きな効果が期待できます。
歯垢や歯石、バイオフィルムを除去して虫歯や歯周病を予防していきましょう。

ブリッジや被せ物・矯正装置がある

ブリッジや被せ物、矯正装置がついている方は、普段の歯磨きでの磨き残しが出やすくなります。
隙間部分などは歯磨きが届きにくいので、PMTCでの定期的なケアをしておくと安心です。

歯の黄ばみが気になっている

PMTCは着色汚れの除去ができるので、歯の黄ばみが気になっているという方におすすめです。
しかしホワイトニングではないので、歯本来の白さ以上は求められません。

ホワイトニングをする場合は保険適用外になりますので、まずはPMTCで着色汚れを落としてみましょう。

かかりつけ歯科医をもつことが歯を綺麗に保つポイント

かかりつけ歯科医

日本歯科医師会では、かかりつけ医をこのように定義しています。

かかりつけ歯科医とは、安全・安心な歯科医療の提供のみならず医療・介護に係る幅広い知識と見識を備え、地域住民の生涯に亘る口腔機能の維持・向上をめざし、地域医療の一翼を担う者としてその責任を果たすことができる歯科医師をいう。

日本歯科医師会より引用

乳幼児期から高齢期までライフステージに応じた継続管理により、日常的なアドバイスをしていきます。

かかりつけ医をもつメリット

かかりつけの歯科医がいると、口腔内の変化にすぐに気付くことができます。
歯周病など進行する病気の場合は、以前の状態からの変化がわかることが重要です。

レントゲンや以前の検査結果などの情報があれば、重複した検査を受ける必要もありません。
さらにアレルギーや持病の有無、薬の注意点など、基本的な情報を理解してくれているので、安心して治療を受けられます。

かかりつけ医は病歴や普段の健康状態も把握していますので、入院検査などの必要がある場合には適切な病院を紹介してもらえるというメリットもあります。

定期的なPMTCを受けましょう

PMTCは1回限りではなく、定期的に受けることで虫歯や歯周病の予防が可能です。
歯や歯茎に痛みが出てから慌てて受診するようなペースでは、大切な歯を守りきれなくなってしまうかもしれません。

虫歯や歯周病のない健康な状態を維持するには、日々のメンテナンスが重要です。
信頼できるかかりつけ医を見つけて、日常的に適切なケアをしていきましょう。